電解次亜水とはWhat’s Electrolytic Hypochlorite Water?
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- 電解次亜水とは?
- 厚生労働省より平成11年6月25日付けで衛化第31号にてその内容が定められていて、「陽極と陰極を仕切る隔膜が無い(無隔膜)一室型電解槽で純度99%以上の食塩を水に溶解したものを電解して生成したpH7.5以上の次亜塩素酸水溶液」のことをいいます。
この電解次亜水は、次亜塩素酸が陰極で生成するアルカリのため殺菌活性の微弱な次亜塩素酸イオン(ClO- )に変換された形で存在します。
そのため、そのままでは酸性電解水に比べて殺菌活性は低くなりますが、使用できる有効塩素濃度に制限が無いため、その他の次亜塩素酸水と比べてより高い濃度で使用することが可能です。
電解次亜水は次亜塩素酸ナトリウムの希釈液と同等であるとされていて、食品添加物として使用できます。
従って電解次亜水を酸で中和し、pHを6.5以下に調整することで、殺菌力を高めることが可能で、更に実用性が向上します。
電解次亜水の場合、原料は私たちにとって最も身近な存在である「水」と「食塩」を使用します。
製法も至ってシンプルであり、食塩水を電解槽に入れて電気分解することで生成されます。そのため使用上の安全性はもちろん、人体や自然環境、食品、食材に含まれる栄養素にも影響が少なく安心・安全に殺菌効果を得ることができます。※1
なお電解次亜水と市販の次亜塩素酸ナトリウムを比較すると電解次亜水は未反応の食塩の残留による分解の速さに加えて電解電極の消耗が著しいことによるコスト高が欠点ですが、弊社では特許第6599411号による独自の電極構造※2によりそれらの欠点を解決することに成功しました。
ツインノズル/ローリングターンフロー(TN/RF)方式
電解水について
薄い塩化ナトリウム(NaCl)などの塩化物イオン(Cl- )を含む水溶液を弱い直流電圧で電解処理して得られる水溶液の総称です。装置や電解条件などの違いにより色々なものがつくられますが、使用目的に基づき、洗浄消毒など衛生管理に使われる殺菌性電解水(強酸性電解水や微酸性電解水などの酸性電解水、次亜塩素酸ナトリウム希釈液とみなされている電解次亜水)と、飲用アルカリ性電解水(アルカリイオン水)とに大別されますが、食品の殺菌洗浄を目的とする場合には、下表のpH範囲、次亜濃度範囲に示すようにそれぞれの規格基準が設定されています。その中でも電解次亜水はpH7.5以上であること以外の制限が無いことが特徴となっています。
電解次亜水生成装置
画期的な電解電極寿命性能!
電極寿命が短いのが従来の装置の弱点でした。
電解次亜水は水と食塩から生成するため安心・安全に使用できますが、代わりに電気分解による電極の消耗が激しく、短寿命のため、コストがかかるのがネックでした。
新型装置は従来型より電極の消耗を抑えることで、低コストな電解次亜水生成の実現を課題に開発し、Fig-1に示すように40,000時間の耐久性を有する知見が得られました(現在も耐久試験続行中)。
27年度ものづくり補助金対象装置
仕様Specifications
項目 | 機種 | ||
---|---|---|---|
EL-25 | EL-50 | EL-100 | |
最大有効塩素生成量 | 3000g/日 | 6000g/日 | 12000g/日 |
有効塩素12%含有水溶液として(最大換算生成量) | 25kg/日 | 50kg/日 | 100kg/日 |
収率((有効塩素量/食塩量)×100) | 25%以上 | ||
最大消費NaCl量 | 12kg/日 | 24kg/日 | 48kg/日 |
最大消費NaCl 金額※1 | 1,080円/日 | 2,160円/日 | 4,320円/日 |
最大総電解時間 | 20h/日 | ||
定格消費電力 | 1kwh | 2kwh | 4kwh |
最大消費電力料金 ※2 | 522円/日 | 1,044円/日 | 2,088円/日 |
最大総コスト ※3 | 1,602円/日 | 3,204円/日 | 6,408円/日 |
本体外形寸法 | W600×H2000×D1000 | W600×H2000×D1900 | W600×H2000×D1900 |
運転重量 | 1式150kg | 1式220kg | 1式250kg |
- NaCl 90円/kgとして
- 電気代 23円/kwh
- 装置のメンテナンス費用は除く
仕様につきましては、改良の為、予告なしに変更する場合がありますことを予めご了承ください。